小田原ひもの

小田原ひもの

江戸時代、港の豊富な水揚げを背景に、魚の仲買業の副業として干物づくりが盛んになりました。小田原ひものは、新鮮な魚の持ち味をできるだけ活かした、うす塩づくりであることが特徴です。

小田原ひものの歴史

ひものイメージ
小田原で干物が作られるようになったのは、小田原北条氏(戦国時代 1495〜1590)の頃という説もありますが、江戸時代に入って、地場で揚がるあじ、かますを開き干しにして、保存食として商いしたのがそもそもの起こりといわれています。魚の仲買業の副業として製造された干物でした。今では、地場産を始め、世界各地でとれた旬の魚を原料に、伝統的な技術と衛生的な量産設備で、年間6,000トンの塩干品を全国に出荷しています。

小田原ひものの主な種類

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真鯵(まあじ)

別名:ヒラアジ(平鯵)、ホンアジ(本鯵)。背が青く腹側が白い、いわゆる「背の青い魚」と呼ばれる魚種で、身近かつ美味な魚で、味がよいということそのまま「アジ」という名につながったといわれています。

室鯵(むろあじ)

スズキ目アジ科ムロアジ属の回遊型の海水魚。生きている時は身体に黄色い縦帯があります。アジ独特のおいしさは、旨味成分のグルタミン酸やタウリンによるもの。含有量はサバやサンマ以上です。

魳(かます)

上品で淡白な味わいをもつ、すらりとスマートな白身魚。たんぱく質を多く含むほか亜鉛、リン、カリウム、銅などのミネラルが豊富。ビタミンB6も多く、アミノ酸の代謝や筋肉の合成を助け、肌や髪の健康に役立ちます。

鰯(いわし)

水揚げ後すぐに死んでしまうため「弱し」と呼ばれていたのが転訛してイワシになった。良質のたんぱく質と脂質に富み、カルシウム、マグネシウム、リンなど骨の形成に不可欠のミネラルを豊富に含んでいます。

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